EV主流化への複雑な進路
米国でEV導入目標の比率が引き下げられる
米国の自動車製造大手の要望もあって、
米国政府は2030年代の新車販売に占めるEV比率の上限と下限の%が引き下げられることが報じられています。
欧州もEVの本格的な導入比率がなかなか引き上げられない現状もある様子です。
一方で中国のEV製造は世界で最も先行しているといいます。
BYDなどの中国メーカーは中国国内でのEV量産で先行しているようです。
日本や東南アジア、欧州などへ量産したEVを輸出する計画も報じられています。
ただ、生産が過剰になりすぎると価格の相場が下がってしまったり、
市場や価格競争で波乱が起きかねないのではないかという懸念の声もあるようです。
米テスラはEVの量産で先行していますが、
新型車の一部車種では、EVの搭載電池を中国メーカーから調達するなどしている模様です。
日本では日産とホンダがEV開発・製造で提携を検討開始
2024年3月、日産とホンダはEVの製造で提携を検討していくことを発表しました。
EVの駆動装置に相当するイーアクスルや車載ソフトウェア開発などで提携を模索していくようです。
米国や欧州の自動車メーカー大手もEVの量産化を模索しています。
日本の自動車メーカーもやがて到来すると言われているEV新車販売の主流化に向けて準備段階に入っているようです。
堅実なトヨタ自動車の歩み
トヨタはEVではSUVのbz4xやレクサスブランドのEVなどを発売しています。
日本国内でのEVの市場での普及はいまだに数%といった現状です。
米国などのユーザーの中にはトヨタのEV仕様車の販売ラインナップの拡充を求めている声もあるようです。
ただ世界販売ではハイブリッド車やプラグインハイブリッド車が見直されているようで、
北米や欧州などでハイブリッド仕様車の売れ行きは堅調であるようです。
トヨタの新車販売業績は好調で、これで得た資金をEV開発・量産化に充てられれば良いと期待されます。
またトヨタ自社独自の車載OSアリーンの開発も着実に進めているようです。
EVが主流化するのではないかと見られている将来のEVは、
ネットでプログラム更新をして性能を向上させるオーバー・ジ・エアOver the Airのサービスも整備されるとも言われています。