日産、欧州等でのエンジン開発を終了

2022年2月、日産が日・中・欧でのエンジン開発を終了する計画であることが報じられました。
特に欧州は脱炭素化に向けた規制の強化が世界でも進んでいる地域です。
具体的には、2035年までにゼロ・エミッション車のみの発売を認めるという規制です。
つまりHVハイブリッド車、PHEVプラグインハイブリッド車も欧州では2035年以後は販売できなくなります。EUではEV電気自動車とFCV燃料電池車が認められていくことになるようです。
EU地域においてガソリン、ディーゼル車は2035年以降販売禁止となる模様です。

日産、三菱自動車、ルノー30年までにEVに3兆円投資
2022年1月末、日産と三菱自、フランスのルノー連合は今後5年間でおよそ3兆円EV開発に投資することを表明しました。
また、この3社連合はEVを2030年までに35車種投入する計画であるといいます。
バッテリーEVの車載電池もコストを低減するため共同で調達するなどとしています。
日産が開発予定の全固体電池も2028年頃を目途に3社連合で共同で活用していくとも報じられています。
トヨタ自動車も2021年12月にバッテリーEVの販売計画を2030年に約350万台にすると大胆に定めています。
ホンダの四輪車事業も2030年までにEV電気自動車やHVハイブリッド車などの電動車にしていき、
さらに2040年には世界で販売するすべての新車をEV電気自動車かFCV燃料電池車にすると定めています。

テスラに先行されているバッテリーEVの量産を日本のクルマメーカーも本格的に始めようとしています。
ただ、国や地域などによって再生可能エネルギーや火力などさまざまに電源構成が分かれており、地産地消でEVの生産が進むことも考えられます。
ただ、EVに大規模な開発投資と生産が振り向けられていくことは確実です。
日本の製造業を牽引している分野である自動車分野。
これからバッテリーEV製造開発で生き残りをかけていくことになりそうです。