先端半導体及び自動車について


(画像、水素バス)

アメリカで進む半導体先端品の製造工場の誘致
アメリカで先端半導体の工場誘致の政策が進んでいます。
半導体の最先端品は現在5nmのプロセスルールの製品です。
アメリカではTSMCとサムスンの世界2強の2社の工場が設けられようとしています。
ただ、アメリカ国内でもその支援をめぐる中身や賛否を巡って上下院の議会で議論が紛糾している状況であるといいます。
台湾や韓国など半導体製品の最先端品の生産がアジアに集中していることを懸念してのアメリカの動きのようです。
日本も約4000億円を支援して日本の熊本にTSMCの工場の誘致を果たす予定です。
欧州をも含め、経済安全保障上の問題の解決としても、先端半導体の地産地消が望ましいとして先端品を生産できるメーカー、工場の誘致が進んでいます。

日本は自動車メーカーの業績がものづくりの大きな柱の1つとなっています。
国内でも半導体製造装置や素材、電子部品や半導体などのものづくりでも活躍している素晴らしいメーカーが多数あります。
ものづくりの今後は再生可能エネルギーのインフラ進捗度合いやそれを土台とする未来の自動車の製造が日本の命運を握っていくのではないかと考えられます。
電気自動車化は一定以上進むことは間違いないとも考えられます。
最近の報道を見ていると、ホンダや日産は間違いなく電気自動車化を加速させていくことになるようです。
ホンダは燃料電池車FCVの可能性も追求していくとしています。
日産はHVハイブリッド車も一定の期間有力視するようです。
トヨタ自動車は水素燃料電池車FCV、ピュアEV電気自動車、HVハイブリッド車、水素エンジン車の総合的なクルマのあり方を戦略として独自に広く持って歩むようです。

スマホやPCなどによって移動や仕事や生活がインターネットやクラウドで便利になってきました。
半導体や電子部品、製品の進化によって様々な仕事が便利に、また様々な仕事の可能性も拡がってきています。
そしてこれからは情報技術IT技術とクルマがいずれどこかで融合する機会があるかもしれないと考えられます。
電気自動車化を果たしていくということは、IT技術やAI半導体とクルマが製品に融合されて搭載されるということも言えると考えられるからです。

また、2035年までにトヨタ自動車は目標として、脱炭素化・地球温暖化ガス排出実質ゼロを果たすと表明しています。
電気自動車化と脱炭素化は切っても切れない目の前に山積する課題となってきています。
ただ、既存のエンジン仕様で応用ができる水素エンジン仕様車の可能性の追求も止めないトヨタ自動車はすごいと感じます。
実際の脱炭素化には現実をどのように工夫すれば良いのか、不断の努力が必要となってきていることがうかがえます。