余剰再エネ電力で水素の製造
最近になって太陽光や風力発電で生まれた余剰電力を水素製造に利用するプロジェクトが始まってきています。
Power-to-gasなどとも呼ばれる手法です。
再生可能エネルギーは蓄電池などに貯めて活用することが今後進むとも見られます。
再生可能エネルギーの余剰電力分を使い水素製造装置を設置するなどして水素を製造する事業が始まってもいくと見られています。
「Power-to-gasとは、太陽光発電や風力発電から生み出される電力(再生可能エネルギー)で、
水素やメタン、合成ガス、LPG、アンモニアなどのガスを製造することをいいます。
また、メチルアルコールなどの液体燃料を製造することをPower to Fuel(PtF)や、
Power to Liquids (PtL)、こうして生成された燃料をe-fuelといいます。
これにより蓄電池よりも遥かに多くのエネルギーを容易に貯蔵、運搬できるようになるといいます。
こうして合成されたガス、有機物はエネルギー源としてのみならず、
様々な工業原料あるいは食糧の原料としても利用可能であるといいます。
Power-to-gasはエネルギーの貯蔵、可搬性を格段に向上させるといいます。
電力からガスへのシステムは風力発電または太陽光発電など再生可能エネルギーの不安定性を補うものとして利用できます。
貯蔵されたエネルギーは数時間、数日、または数か月後に使用できます。
再生可能エネルギーを豊富に得られる無人の砂漠地帯などからLNG船を利用して需要地に大陸間輸送したり、
既存のパイプラインを利用することもできます。」
(「」、パワーツーガス エネルギーの貯蔵と輸送 Wikipediaより引用)
もともと貯めておくことが難しいとされていた再生可能エネルギーの活用は、
蓄電池・蓄電設備・送配電網などの充実や余剰電力を捨てずに済むパワーツーガスなどの手法が新たに導き出されようとしています。
再生可能エネルギーの余剰電力を水素などの脱炭素燃料製造に振り向ける発想は良いのではと感じます。
水素の製造や燃料としての利用は欧州で導入が先行して進むと考えられます。
2030年をめどに日本でも導入が一定の規模になっていくと考えられます。