人間拡張の技術や通信について

身体能力を拡張する技術が話題を呼んでいます。
「身体能力を拡張」とは、「人間拡張」とも呼ばれ、
定義としては、情報技術やロボット技術などを活用して人間の能力を拡張・増進させることと言われています。
東海地域の企業ではジェイテクトというメーカーが画期的な製品を具体的に生み出しています。
同社は2018年に「パワーアシストスーツ」という製品を発売しました。
体に装着して重いものを持ち上げる、運搬する作業を支援する製品です。
この製品は介護や運輸・運送業の運搬作業などの作業のアシスト効果が見込まれ成果が期待されます。

ロボットのリアルタイム処理技術は、2020年に日本国内でも本格的に商用化が始まる5G通信技術で飛躍的に精度が上がると言われています。
また、エッジコンピューティングという比較的距離の短くて精度の高い通信の技術も注目されています。
4Gから5Gへの変化は、通信速度の飛躍的な向上と、通信の超低遅延化が特に強力な違いとなってきそうです。
具体的な姿は、それぞれの製造現場でこれから現れてくると考えられます。

リアルタイム通信処理できるロボットと人間の力の融合はより現実的になってきていると考えられます。
ただ、使う通信容量が跳ね上がる場合に、通信料はそれぞれのケースに中身としてどうなっていくのかさらに熟慮が必要かもしれません。

人工知能AIを駆使した知的労働と人手不足になりがちな肉体労働が両極化するのではないかという経済の専門家の方の意見もあります。
でき得るならば、高度な知的労働をするAIやロボットに携わる専門家人材側が、上記のジェイテクトのパワーアシストスーツのような、
肉体労働をする過酷な仕事現場の環境や条件を改善していくプロダクトを生み出していっていただければ幸いかと考えます。
日本は超高齢化社会、65歳定年、70歳まで現役で働く世代が生まれていく環境整備が進んでいこうとしています。
この流れの中で、人間拡張の技術はもしかしたら非常に有用である可能性もあるかもしれません。