ナトリウム・硫黄電池について
ナトリウム・硫黄電池とは
「ナトリウム・硫黄電池とは、
負極にナトリウムを、正極に硫黄を、電解質にβ-アルミナを利用した高温作動型二次電池です。
NAS電池またはNASとも呼ばれます。
特に大規模の電力貯蔵用に作られ、昼夜の負荷平準や、風力発電と組み合わせ離島での安定した電力供給などに用いられます。
ちなみにNAS電池は日本ガイシの登録商標です。」
長所
「従来の鉛蓄電池に比べて体積・質力が3分の1程度とコンパクトです。
そのため揚水発電と同様の機能を都市部などの需要地の近辺に設置できます。
また出力変動の大きな風力発電・太陽光発電と組み合わせ出力を安定化させたり、
需要家に設置して、割安な夜間電力の利用とともに、停電時の非常時電源を兼用できます。
また構成材料が資源的に豊富かつ長寿命、自己放電が少ない、
充放電の効率も高い、量産によるコストダウンも期待できるなどの長所を併せ持っています。」
短所・課題等
「常温では動作しません。
ヒーターによる加熱と放電時の発熱を用いて、作動温度域(300℃程度)に温度を維持する必要があります。
充放電特性が比較的長い時間率(6-7時間)で設計されています。
また現状では、一定時間内に満充電リセットの必要があります。
火災事故を起こした場合、通常の水系の消火薬は金属ナトリウムと反応してしまうため使用できません。(乾燥砂等を用います)
このため一般の消防では火災への即応が難しいです。」
(「」、ナトリウム・硫黄電池、長所、短所・課題等、Wikipediaより引用)
日本ガイシが製造しているいわゆるNAS電池(ナトリウム・硫黄電池)は太陽光や風力発電設備とセットで設置されている事例が見られます。
日本ガイシはこれからの脱炭素化の流れに応ずるため、NAS電池設備の開発に注力していくと考えられます。
上記のようにNAS電池は出力変動の大きな風力発電・太陽光発電と組み合わせることで出力を安定させることができる役割を担うことができるようです。