ダイナミックプライシングの導入

大手家電量販店の店頭でも、「ダイナミックプライシング」導入を表明している企業が現れてきています。

ダイナミックプライシングとは
「ダイナミック・プライシング(Dynamic Pricing)とは、
同一の商品やサービスの価格を需要と供給の状況に合わせて変動させる価格戦略のことをいいます。
動的価格設定や変動料金制ともいいます。」
(「」ダイナミックプライシング Wikipediaより引用)

導入例
「ダイナミック・プライシングの身近な例では、スーパーマーケットで閉店時間が迫るに従って、
野菜、総菜、魚介類などの生鮮食料品を割り引きして販売する例があります。
また、航空料金や宿泊料金のように閑散期には大幅に値下げされる一方で、
繁忙期には料金設定が平常時よりも高く設定される例もあります。」
(「」ダイナミックプライシング Wikipediaより引用)

最近では、この導入例に家電量販店も加わってきています。
家電量販店では、例えば日本のパソコンメーカーの製品が、定価で新機種の製品が販売展示され、
さらに新しいシーズンに移り変わって、また1機種新しい製品が発売される頃には、
以前の旧機種が値引き価格になって買えるというような値の変動性はもともとあると考えられます。
これがさらに価格設定・価格反映がきめ細やかにダイナミック(動的)になるということになっていくのだろうと考えられます。

POS(Point of Sales)システムの技術的な延長線上に、ビッグデータの処理管理と、
AI人工知能の活用による「ダイナミックプライシング」での各店頭製品の価格の動的な同時管理が導入されていこうとしています。
具体的には顧客目線で家電量販店で何が変わるのかというと、価格表示が、紙から電子表示に刷新されるということです。
すでにダイナミックプライシングを導入している家電量販店もあります。
ノジマやビックカメラなどがすでに導入しています。(2019年11月執筆現在)

便利であるとともに賢い消費が求められる時代
例えば、製品販売ロスや食品ロスを防ぐという観点から筆者が考えることなどは、家電量販店やスーパーやコンビニで売れ残っている食料品や製品を、ダイナミックプライシングを活用して、でき得る限り完売できるかやってみるという挑戦などはあっても良いかもしれないということです。
また電子価格表示によって紙の消費量もずいぶん減ることも考え得ることでもあります。
便利さや合理性追求にビッグデータやAI活用がありそうですが、
「エシカルな消費の在り方」も売る側・運営側・メーカー・消費者側でそれぞれ考えられるideaはいろいろとあるように見受けられます。
それが新しい消費トレンドになるかもしれないと考えると、これはものづくりにも無縁ではなくむしろ影響を大きく受ける可能性はあると考えられます。