グリーン水素・脱炭素に投資の流れ
再生可能エネルギーで発電した電気で生成するグリーン水素に注目が集まっています。
日本が水素の調達をグリーン水素だけではなく、グレー水素やブルー水素を含めて海外から水素燃料の調達を模索する中、
国際的な投資の流れはすでにグリーン水素生成の事業に集まっています。
他にもCCSと呼ぶ二酸化炭素の回収・貯留技術、
「EaaS」と呼ばれる新サービスなどにも投資の流れが加速しています。
EaaSとは
EaaSとはエネルギーアズアサービスEnergy as a Serviceの略語です。
注目されているのはビルや施設にITを活用して電気利用の効率化をし、
同時に再生可能エネルギー由来の電力を組み合わせて地球温暖化ガス排出削減を行う事業などです。
特にビルの冷暖房のシステム最適化・電力の効率化と再生可能エネルギーの電力利用などです。
新しいDAC技術
DACとは、大気中から二酸化炭素を直接回収・貯留する技術のことをいいます。
「Direct Air Capture」の頭文字からなる略語です。
こうした大気中の二酸化炭素を回収・貯留する技術にも注目が集まっています。
2021年10月上旬執筆現在、アメリカ国籍を取得した日本人、真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞しました。
気候分析に果たした貢献、大気中の二酸化炭素濃度が地球の気候に与える影響を初めて数値で明らかにした成果などが評価されました。
真鍋氏の研究の上に現在の気象予報があるとも言われその貢献度は目覚ましいものがあると考えられます。
気候変動問題や地球温暖化への対策、対策のための研究開発は真鍋氏を含む数多くの専門家や研究者のおかげでこれからも成り立っていくと考えられます。
再生可能エネルギーと水素はこれからの資源の最重要な役割を果たすと考えられます。
石炭やLNGなど火力発電からの脱却にはコストの低減を含む技術革新が必要となります。
燃料電池メーカーの大手などはグリーン水素生成事業などでも成果を上げています。