エネルギーとクルマ周辺の開発動向

次世代の車載電池ナトリウムイオン電池
車載電池の次世代を担うと言われているナトリウムイオン電池。
中国の車載電池最大手CATLが2023年中に実用化する計画であるといいます。
車載電池の開発では、中国のメーカーが先行しているようです。
ナトリウムイオン電池はリチウムやコバルトなど希少金属を使わなくて済む仕様であるため注目され、有力視されています。
ただ、現段階では性能面では既存のリチウムイオン電池のほうが上回るといいます。
ですが、ナトリウムイオン電池はナトリウムやグラファイトなどの資源でつくられるため、リチウムイオン電池よりコストが低減できると言われています。
希少金属に頼らずにすみ、地球にある豊富な資源で賄うことが可能な二次電池という面で、
ナトリウムイオン電池の実用化には大きな意義があるのではと筆者も感じます。

トヨタ自動車はハイブリッド車向けの次世代電池、全個体電池の開発もしているようです。
バッテリーEVでは電池の安全性の確実な確保に未だに課題があると言われています。
トヨタ自動車もその安全面から電池の仕様の模索を続けているのではないかと考えられます。
トヨタはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャの略)と呼ばれる車体(車台)の製造から、高性能かつコスト低減に努めているとも言われています。
業績にTNGAの効果が顕著に表れているようです。
佐藤恒治社長は、欧州での2035年以降も合成燃料e-fuelを使うクルマに限って内燃機関の新車の生産・販売を認めることにした取り決めを歓迎すると表明しています。

現在はクルマの変革期の重要な準備段階であるようです。
国々のクルマをめぐる将来のルールづくりは未来の地球環境や気候に影響を与える重要な取り決めとなると考えられます。
電気と燃料の調達、量産のための諸技術や開発も重要であると考えられます。

他にも、多様な形状の太陽光パネルを製造可能となるペロブスカイト太陽電池の実用化も期待されます。
ペロブスカイト太陽電池は日本発の技術です。
屋根や平地での設置だけではなく、壁など建造物や構造物のあらゆる箇所に太陽電池のパネルを設置できるようになるのではと言われています。
筆者の住む中部電力圏内では中部電力は現段階では、原子力発電の稼働が無く、再エネと火力の発電の開発に取り組んでいるようです。
再エネと燃料の開発はバッテリーEVや燃料電池車等の普及と同時に、その両者がその実際の中身に重要性を持ってくるのではないかと考えられます。