ものづくりの状況をいち早く反映する半導体装置メーカーの状況
半導体製造装置メーカー2023年4~6月期前年同期比減収の見通し
半導体製造大手メーカーはメモリー半導体などの不振の影響で2023年4~6月期前年同期比減収の見通しであることが報じられています。
ただ、電気自動車向けなどのパワー半導体などは予想よりも若干堅調に推移しているようです。
さらに生成AI等が半導体製造にもたらす良い効果は今後一定以上見込まれるとも考えられます。
半導体市況は2022年10月あたりで底入れしているとも言われています。
市場も生成AIによる市況の改善を見込み若干の期待が投資として反映されている側面もあるといいます。
本格的な半導体市況の改善は2024年にずれ込むのではないかという厳しい見通しを表明するメーカーもあるようです。
日本に半導体関連の投資の流れ
熊本県に台湾のTSMC、横浜に韓国のサムスン電子、広島で米マイクロン、北海道で国産ラピダスなど半導体開発の投資の流れがあります。
米インテルも半導体の三次元実装開発関連で日本で開発投資をする意向を表明していたりもします。
前工程と後工程に大きく分けられる半導体の製造は、また技術的な転換点を迎えようとしているようです。
前工程で主に実力を発揮してきたロジック演算用半導体メーカーが超微細化が極まるにつれ、パッケージング三次元実装の開発にも注目しだしてきているようです。
TSMCは熊本で非先端品の半導体製造拠点を設けるようです。
電気自動車の開発が本格化する流れにある中、車載半導体の需要も見込んで半導体製造の拠点の整備が進むと考えられます。
半導体の非先端品を巡っては電気自動車の普及が世界で一番加速している中国でも投資が拡大すると見込まれています。
自動車メーカーにとっては中国と米国での電気自動車の製造・販売が今後の流れとして重要となってくると考えられます。
日本では2023年5月、自動車のものづくり関連のニュースとしては、
商用EVや商用FCV(水素燃料電池車)の導入が始まることが大きなニュースであると考えられます。
軽EVと商用EVと商用FCVの導入が始まることで、自動車購入関連での選択肢のトレンドがまた変化していく可能性もあるかもしれません。