電気自動車の供給で先行するBYD

 

BYDがトルコに製造拠点を設ける
2024年7月、中国の電気自動車製造大手のBYDはトルコに電気自動車の製造拠点を設けることが報じられました。
欧州では中国から輸入される電気自動車により高い関税を課すことにしています。
BYDは欧州域内のトルコなどで電気自動車を生産することで厳しい欧州の電気自動車販売規制を乗り越えようとしています。
BYDは欧州向けのEVをEU域内の国で現地生産することで規制にかからないかたちで、
電気自動車を生産・販売していこうという積極的な事業を展開していくようです。

BYDのEVは日本でも販売が開始されています。
2024年7月執筆現在のところ、日本ではまだBYDなどに規制や高い関税などは課していない模様です。
日本で評判を呼んでいるBYDのコンパクトEV「ドルフィン」の価格は363万円からとなってます。
日本国内の2024年度のEV購入補助金の上限額は85万円で、
小型・軽EV、PHEVは55万円、FCEVは255万円となっているようです。
ですのでBYDのEV製品ドルフィンを日本国内で補助金を最大限受けて購入できた場合だと、
実際の価格は300万円を切る価格で購入することができることになります。
これはかなり手頃な価格のEV製品であると考えられます。
ただ補助金を受けて取得した上記のタイプの自動車は3年ないし4年の定められた期間は保有することが義務付けられています。
国や地域によって規制や優遇策が異なってきており、電気自動車の生産・販売の状況は今後も慎重に見ていく必要がありそうです。

日本国内での電気自動車は自動車全体の2%ほどの普及状況のようです。
EVの普及を目指す国や地域では、EV向けの充電設備の配備も今後加速すると見られてます。
日本では国内で2035年までに販売する自動車のすべてを電動車化する方針です。
電動車とはハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車のことをいいます。
そして2050年にはガソリン車に乗ることができなくなる模様です。