日経平均株価が最高値、背景に半導体ものづくりへの期待

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日本の株式市場で日経平均株価がバブル時よりも高い最高値を更新して大きく報じられています。
この日本での株高は海外投資家・機関のマネーが流入していることも大きいといいます。
株高・投資を牽引しているのは半導体関連への期待・投資であるともいいます。
日本は半導体製造装置や素材など先端半導体の製造に欠かせない製品の製造を手掛けるメーカーがいくつもあります。
エヌビディアやTSMCの半導体づくりを支える製品や技術が評価され、投資の裾野が広がっている面もあるかもしれません。

2024年2月下旬にはTSMCの熊本第1工場の開所式が行われています。
熊本の第1工場では12nm~28nmの半導体が量産される予定です。
2024年中の量産を予定しているといいます。
また、同じ熊本でのTSMCの6nm品などを量産する第2工場もさらに新たに建設する計画も発表されています。
日本のメーカーも次世代のクルマやカメラ関連製品などの頭脳として、
搭載する先端半導体がいずれは日本国内で調達できるとも期待されます。
株高はこうしたTSMCの日本の拠点が稼働を始めていく将来への期待も背景にはあるかもしれません。

日本政府はデジタル技術・製品に欠かせない先端半導体の国内での製造誘致に積極的になっているようです。
TSMCの熊本工場の日本国内での組織はJASM(Japan Advanced Semiconductor Manifacturingの頭文字の略)といいます。
日本政府は熊本工場の立ち上げに際して巨額の資金の支援をすることを決めています。
米国でもTSMCの最先端の3nm品半導体の製造工場の建設が予定されています。
ただ、米国のTSMCの半導体工場建設は2025年以降頃にずれ込むことも報じられているようです。
日本は自国内での半導体製造支援に積極的です。
政府関係機関だけではなく、ソニーなど日本の半導体メーカーの工場新設への協力もあって、
比較的スムーズに熊本にTSMCの新工場が設けられていると考えられます。