配線システム用ファスナ

配線用ファスナのデータ化

現物のスキャンからCADデータ作成


「配線システム用ファスナ」とは、電線やケーブルを整然とまとめ、安全かつ効率的に配線するために使用される留め具や固定具の総称です。用途や設置場所に応じてさまざまな種類があり、主に以下のようなものが含まれます:


🔧 主な種類

種類 説明 特徴
ケーブルタイ(結束バンド) ケーブルを束ねて固定する プラスチック製や金属製があり、使い捨て・再利用タイプもある
ケーブルクランプ 壁や筐体にケーブルを固定する ネジ止めタイプや粘着タイプなどがある
配線ダクト ケーブルを収納して保護する プラスチック製でフタが付いているものが多い
スパイラルチューブ ケーブルをまとめて保護する柔軟なチューブ 取り回しが自由で後から配線追加もしやすい
粘着クリップ / 固定ベース 配線を壁面や筐体に固定する 両面テープなどで取り付け、工具不要
パネルファスナ / グロメット ケーブルがパネルを通過する部分を保護・固定 ケーブルへの摩耗を防止する

🏭 用途例

  • 工場の制御盤や制御ボックス内部の配線整理

  • 産業用ロボットのケーブルガイド

  • 建物内の電気配線やLAN配線の整列

  • 車載電装品のハーネス固定


📌 選定のポイント

  1. 耐熱性・耐油性・耐薬品性(産業用途では特に重要)

  2. 再利用の可否(メンテナンス性を考慮)

  3. 取付け方式(粘着、ねじ止め、クランプなど)

  4. ケーブルサイズ・本数に応じた適合性