絞り技術

<例>絞り技術の部品

現物のデータから3次元データ作成


 

「絞り技術」、板金加工の一種で、金属の板材をプレス機やダイ(型)を使って、連続的または段階的に成形し、立体的な形状にする加工技術です。主に円筒形や球状、複雑な曲面形状の製品を作る際に用いられ、自動車部品、航空機部品、家電製品、キッチン用品など幅広い分野で活用されています。

絞り技術の種類

  1. 単純絞り(Deep Drawing)

    • 平板の金属をダイとパンチで押し込み、カップ状や円筒形に成形する。

    • 絞り比が高いと、複数回の工程が必要。

  2. 引き絞り(Redrawing)

    • 一度絞った製品をさらに引き伸ばして、より深い形状にする。

  3. 反転絞り(Reverse Drawing)

    • 絞った後、反対方向に絞り直し、特定の形状を実現する。

  4. アイアンニング(Ironing)

    • 円筒形の側面を薄く均一にするための加工で、飲料缶の製造などに利用。

  5. 胴膨らまし(Bulging)

    • 内部圧力や機械的力を加えて、側面を膨らませる加工。

絞り加工の特徴

  • 利点

    • 高い精度と強度を持つ部品を一体成形できる。

    • 溶接や組み立て工程を削減できるため、製造コストを低減できる。

    • 滑らかな曲面や複雑な形状の成形が可能。

  • 課題

    • 金属の破断やシワ、薄肉化が発生しやすい。

    • 潤滑剤や適切なダイ設計が必要。

    • 材料によっては加工が難しい(金属の延性や硬度による制限)。

AI・ロボットによる絞り技術の自動化

最近では、AIや協働ロボットを活用して絞り加工の最適化が進められています。

  • AIの活用

    • シミュレーションによる最適なプレス条件の設定

    • 不良発生予測とリアルタイム調整

    • 材料のばらつきを考慮したダイの動的制御

  • 協働ロボットの活用

    • ワークの自動セット・搬送

    • プレス後の製品検査・品質管理の自動化

    • 多品種少量生産への対応

絞り技術とAIやロボットを組み合わせることで、より高精度で効率的な生産が可能になります。

 

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