パート・ド・ヴェールデーター

<例>パート・ド・ヴェール型の3dスキャン
パート・ド・ヴェールデーター

 

【パート・ド・ヴェール工法】
パート・ド・ヴェール(Pâte de Verre)工法は、ガラス工芸の一技法で、フランス語で「ガラスのペースト」を意味します。この技法は、粉末状のガラスを用い、型に詰めて焼成することで独特の風合いと透明感を持つガラス作品を制作する方法です。繊細で多彩な色合いが得られることから、アール・ヌーヴォーやアール・デコの時代に高く評価されました。

パート・ド・ヴェール工法のプロセス

1.型の作成
粘土やワックスで原型を作り、石膏などの材料で型を取ります。型は耐火性が必要で、耐熱石膏がよく使われます。

2.ガラス粉の選定と着色
粉末状のガラス(ガラスパウダー)を色ごとに用意します。色を重ねたり混ぜたりして、微妙な色合いを調整します。

3.型にガラス粉を詰める
ガラス粉を型に詰め込み、細かなパターンやグラデーションをつけることができます。表面に置く順番で、色や濃淡の表現をコントロールします。

4.焼成
ガラス粉を詰めた型を窯に入れ、高温で焼成します。この工程でガラス粉が溶けて固まり、一体化します。焼成温度は700〜900度程度で、温度管理が作品の出来栄えに大きく影響します。

5.型からの取り出しと仕上げ
焼成後、冷却してから型を壊し、完成品を取り出します。必要に応じて研磨などの仕上げが行われます。

パート・ド・ヴェールの特徴

パート・ド・ヴェール工法によって作られる作品は、通常のガラス作品とは異なる温かみのある質感や微妙な色の変化が特徴です。透過性のある繊細な色彩と表現が可能で、照明などの影響で美しい光の効果を生み出します。また、表面がわずかにマットな質感になることが多く、古典的な美しさと芸術性が求められるインテリアや美術品に多く使用されています。

パート・ド・ヴェールは、ガラス芸術の中でも特に技巧が要求される分野であり、熟練した技術者による繊細な作業が必要です。

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