次世代車をめぐる近況

トヨタ自動車、BMWと燃料電池車製造で提携
2024年8月末、トヨタ自動車はBMWと燃料電池車製造で提携することが報じられました。
燃料電池車に使われる部品や燃料電池で協調すると見られています。

トヨタの水素燃料電池車MIRAI
水素を燃料とする燃料電池車はいち早くトヨタ自動車が市場に投入しています。
このトヨタの水素燃料電池車MIRAI(ミライ)は価格が700万円弱と、
ほぼ高級車の価格帯で発売されています。
水素燃料電池車MIRAIは最初にリリースされたのが2014年12月です。
この初代MIRAIは2020年11月に販売終了となっています。
そして現行の2代目MIRAIは2020年から発売されています。
MIRAIは技術としてはとても注目すべき存在です。
しかし700万円を超える価格と水素インフラの普及が課題となって、
想定より普及が進んでいないのではないかと感じられます。
ですが今後の各地域や国での水素インフラの増強と水素エンジン仕様車の市販化などが起爆剤となって、
水素燃料電池車も脱炭素仕様車として改めて注目される可能性も今後あるかもしれません。

中国BYDや米テスラが実現しているバッテリーEVの量産・市販化
水素燃料電池車よりも安く次世代仕様車と目されている電気自動車。
中国BYDや米テスラが電気自動車の量産・市販化で先行しています。
日本の自動車メーカーも電気自動車の生産を2020年代後半から計画しています。
電気自動車の製造では車体の工法や搭載部品点数の減少や車載OSなど開発で大きな技術的な大転換が期待されています。
次世代・新仕様の自動車の電気自動車の量産・市販化にこぎつけるには資金面でも経営体力が必要となると考えられます。
一時EV一辺倒かと見られた次世代車をめぐる近況では、
ハイブリッド仕様車が見直され、北米市場などで売り上げが好調を呈しています。
ハイブリッド仕様車の売り上げが堅調なうちに、バッテリーEVの開発・製造・量産が軌道に乗ればよいと考えます。