ポリゴンメッシュの種類

1. 三角メッシュ(Triangular Mesh)
- 構成: 全てのポリゴンが三角形で構成されるメッシュ。
- 特長: 最も一般的なポリゴンメッシュであり、レンダリングやシミュレーションでよく使用される。
2. 四角メッシュ(Quadrilateral Mesh)
- 構成: 全てのポリゴンが四角形で構成されるメッシュ。
- 特長: サブディビジョンサーフェスやアニメーションリグで多用される。スムーズな変形がしやすい。
3. 多角形メッシュ(Polygonal Mesh)
- 構成: 三角形や四角形以外の多角形(ポリゴン)で構成されるメッシュ。
- 特長: 複雑な形状を表現できるが、レンダリングや処理が難しい場合がある。
4. 混合メッシュ(Mixed Mesh)
- 構成: 三角形、四角形、および他の多角形が混在しているメッシュ。
- 特長: 柔軟性が高く、様々な形状を効率的に表現できる。
5. 連結メッシュ(Connected Mesh)
- 構成: 全てのポリゴンが隣接するポリゴンと共有エッジを持つメッシュ。
- 特長: スムーズな表面を保ちやすく、穴や隙間のない連続した表面を表現するのに適している。
6. 非連結メッシュ(Disconnected Mesh)
- 構成: 独立したポリゴンが複数存在し、全てのポリゴンが連続していないメッシュ。
- 特長: 個別のオブジェクトや分離した表面を表現するのに適している。
7. ダイナミックメッシュ(Dynamic Mesh)
- 構成: 時間と共に変形するポリゴンメッシュ。
- 特長: アニメーションや物理シミュレーションで使用される。リアルタイムの形状変化を表現可能。
これらの種類のポリゴンメッシュは、各種3Dモデリングツールやレンダリングエンジンで使用され、それぞれの特長と用途に応じて適切に選択されます。
主なメッシュ構成タイプ
1. 三角形メッシュ (Triangle)
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各面が 3つの頂点・3つのエッジ で構成されています。
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汎用性が非常に高く、リアルタイムレンダリング(ゲームエンジン・WebGL)やポリゴン削減などではよく使われます。
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ただし、曲面表現や滑らかな形状ではエッジ・サーフェスの流れ(エッジループ/エッジフロー)が乱れやすく、シミュレーション(FEM/流体)では不利となる場合もあります。
2. 四角形メッシュ (Quad)
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各面が 4つの頂点・4つのエッジ で構成されています。
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特にモデリング工程(リトポロジー/サブディビジョンモデリング)では推奨される構成。なぜならエッジループが整いやすく、滑らかな曲面や変形(アニメーション/FEM解析)にも適しているからです。
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工業部品や機械構造部品を扱う際:「処理後に加工や解析に回す」ことを想定するなら、四角形メッシュでトポロジーを整備しておくのが好ましいです。
3. N-ゴンメッシュ (N-gon)
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各面が 5以上(5頂点以上)の頂点・エッジ を持つ多角形です。
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モデリング初期やスカルプトからメッシュ化する段階などでは便利ですが、そのまま解析用途・サブディビジョン用途・CAD連携用途に持っていくとトラブルを招くことがあります。
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例えば、凹形状の N-ゴンだとベベル/エッジ分割/法線処理がうまくいかず、結果として拘束や解析誤差につながることがあります。
| 各面が 3つの頂点 | 各面が 4つの頂点 | 各面が 5以上の頂点 |
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工業用途で押さえておくべきポイント
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部品を 3Dスキャン → ポリゴンメッシュ化 → CAD化 → 解析/製造 というワークフローを考えたとき、メッシュ構成の種類を理解しておくことは品質・効率・再利用性に直結します。
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例えば:
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解析(FEM)用途なら「四角形メッシュかつエッジループが整っている」ことが望ましい。
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リトポロジーや軽量化用途なら「三角形メッシュ or 混在でも処理可能」な場合あり。
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汎用CADや製造データへ展開するなら「N-ゴンを残さず四角形へ変換」しておく方がトラブル少。
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また、法線方向・裏表・面の向き(面の法線) なども併せて管理することで、 3Dプリント・金型製作・溶接割り付け・シミュレーションなどにおいて「予期せぬ面反転」や「解析境界エラー」を防げます。
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特に日本及びグローバルの工業規格(例えば 日本規格協会/ 日本溶接協会/解析ソフトの仕様)を満たすために「メッシュの整合性=頂点数・面構成」「面の流れ=エッジループ」「面の種類=四角形重視」などが設計・製造段階でチェックリストとなることがあります。
| 面の法線 | 面の裏表 | 面反転 |
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