車載向け半導体製造・AI半導体製造

宮城県に台湾のPSMCが車載向け半導体製造拠点を設ける
2023年12月中旬、台湾の力晶積成電子製造(PSMC)が宮城県に車載半導体の製造拠点を設けることが報じられました。
力晶積成電子製造は台湾の世界第7位の半導体受託製造メーカーです。
東北地域には半導体製造関連メーカーの製造拠点も多くあります。
足元ではTSMCの熊本の新設工場の建設・2024年の稼働も注目されています。
台湾の半導体大手製造メーカーが供給網のリスク分散化を図りながら、
日本の自動車製造メーカーとの協調をも図る動きが進み始めているようです。
日本国内で停滞していた半導体製造技術が2020年代中にまた進歩をしていくことになりそうです。
PSMCやTSMCの日本国内工場建設・半導体製造事業に日本の国からの補助も相当な規模で出る模様です。

車載半導体だけではなく、サーバーなどにも搭載する生成AI向けのAI半導体の需要も底堅いと考えられます。
AI半導体が生成AIを動かすと見て市場の投資も活発化している模様です。
生成AIは同時に多数の並列処理を行えるGPUグラフィック・プロセッシング・ユニット製品が最適であると言われるようになっています。
ゲーミングPC向けに製造開発されてきたGPUが生成AIを動かすのにも向いていることが判明してきている昨今、
エヌビディアの業績・エヌビディアへの投資が伸びています。
エヌビディアに遅れまいと、
米AMDアドバンスドマイクロデバイセズやマイクロソフトも、
独自に開発した生成AIを動かすのに適したAI半導体の製品を開発しているようです。
2024年にはAI半導体を搭載したPCが発売されるのではないかと予測されます。
特にITテック大手は現在の商機として生成AIの開発・普及を争う構図となってきています。
生産性の向上は分野を問わず、あらゆる人の業務に関わる課題です。
半導体チップの開発・製造が人のあらゆる知的生産活動に貢献できるステージにまで至っていることは、
現代を象徴する特筆すべきものづくり・技術であるということが感じられます。