米国の電気自動車製造機運の高まり

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米国のインフレ抑制法による電気自動車製造の自国誘致
2022年8月16日に成立した米国のインフレ抑制法。
電気自動車製造の米国の自国誘致に大きな影響を与えると話題になっています。
北米地域で組み立てをした電気自動車製品に税額控除の補助金を支給の対象とする新しい法律です。
米国での電気自動車製造関連分野では車載電池の米国生産への大規模な投資が2023年になってからも報じられています。
自動車メーカーもすでに電気自動車が普及段階に達している中国と米国の施策に後押しされた北米・米国内で電気自動車の製造投資が加速しています。
米国のインフレ抑制法による北米生産の電気自動車一台当たりの補助額は最大で約100万円だそうで、
自動車メーカーにとっては大きな規模の顧客の購入補助となると見込まれるため、投資が積極的になってきているといいます。
車載電池の米国での生産能力の実情次第ではありますが、
北米に力を入れる自動車メーカーは米国内での車載電池生産投資に動いており、
2030年を目途に車載電池製造は着実に拡大していく計画であるようです。

日本メーカーによる一味違う新しい電気自動車製造も
ホンダとソニーはエンタメ空間も提供できる新しい電気自動車の開発で協業しています。
ホンダは電気自動車製造をきっかけにして車載ソフトウェアなど、ソフトウェア関連の人材育成も加速させる模様です。
ホンダは他にも台湾の半導体製造大手TSMCから半導体の供給を受ける方針も発表されています。

2023年6月上旬現在、生成AIブームで市場が沸いている状況ですが、
ものづくりに関していえば、電気自動車製造、新しい電気自動車の開発動向も、
クルマ製品技術仕様の大転換であるためより注目されるところではないかと考えられます。
日本の自動車製造最大手のトヨタ自動車は自動車開発製造を全方位(マルチパスウェイ)戦略で臨むといわれています。
2030年時点での各国、各地域の電力の電源構成の中身に応じて自動車の製品製造・供給が図られることがより現実的であり望ましいということなのでしょうか。
再生可能エネルギーの普及度が高い地域、普及速度の速い国では電気自動車製造熱はより高まる可能性があるかもしれません。