PC出荷台数の苦しい状況とPC利活用の今後の少し明るい展望
厳しいIT製品の出荷状況
IDC(International Data Corporation)の2023年の第一四半期のPC出荷台数が全体で29%減であることが発表されています。
アップルのPC、Mac機の出荷台数が約40%減(前年同期比)であることが大きく報じられています。
他のWindows機のPCメーカーも二桁%減となっているといいます。
2024年にスマホ、タブレット、PCなどIT機器の新製品の需要の本格回復は持ち越されるかもしれないという声も上がっています。
2023年春、マイクロソフト、アマゾン、グーグルからは生成AIをリリースすることが発表されています。
これから加速するであろう汎用AIの普及は、そのチカラによってPCの機能の使い方のレベルが相当程度底上げされると考えられます。
ですが現段階では利用しても構わない使い方を十分に考慮する必要があるようです。
個人情報や独自性・機密性の高い情報は入力をしないほうが賢明であるといいます。
優れた汎用AIの適切な利用の徹底ができれば、
今後規制やルールを含め環境構築が許されていくかもしれないと感じています。
2023年4月中旬の時点で、米オープンAIのCEO、サム・アルトマン氏は4月中に日本を訪問し岸田首相と意見を交わしています。
オープンAIが開発したChatGPTは世界で反響を生んでいます。
あらゆるデータを役立てられる可能性のある優れた汎用AIは、人のPCデスクワークに革新をもたらすかもしれません。
また、IT機器の操作やソフトウェア機能の活用が苦手な人と反対に得意な人を結び付けて連携できるようなチャンスをも提供する可能性があると感じます。
ChatGPTは2022年11月に初版がリリースされました。
さらに精度を上げたChatGPT4は2023年3月15日に有料版としてリリースされています。
ChatGPTに刺激された他の大手ITテック企業が相次いで汎用AIのリリースを発表するかたちになっています。
ChatGPTを開発するオープンAIはMicrosoftから投資を受けており、その結びつきは強いようです。
GPT-4の技術はすでにMicrosoft社のOfficeソフトに技術的に搭載されていく計画であることが発表されています。
ユーザー側からだとGPTの利用によってPCの使い方・利用の幅が拡がる面があると考えられます。
技術を提供する側はPC利用をより広く再び促すことができると考えられます。
優れた汎用AIという新しいPCの使い方が見いだされた現在、
PCの出荷台数の厳しい現状でも少し明るい未来の展望を抱くことができうるのではないかと筆者は感じています。