クルマの持続可能な開発について考える

東京オートサロン
2023年1月13日、千葉市の幕張メッセで東京オートサロンが開幕しました。
トヨタ自動車は同展でAE86の水素エンジン搭載車とEV車を展示しました。
トヨタの豊田章男社長は東京オートサロンで、「多くのクルマメーカーがEV化を目指してるけれども、
これから売り出す新車をEVにするだけでは2050年の脱炭素は実現できない」との旨を述べています。
旧社を水素エンジン搭載、EV化などにした試みが注目を集めました。
水素エンジン車はトヨタが開発をしています。

水素燃料エンジンについて
「水素燃料エンジンは水素ガスを燃料とするため燃料由来の二酸化炭素を発生させません。
ただし、わずかにオイルの燃焼分としての二酸化炭素などは排出します。
大気中に窒素が存在することから、燃焼時に窒素酸化物(NOx)が発生することは避けられないものの、
通常のガソリンエンジンに比べると発生量は少ないです。
またごく少量ながら、従来の燃料では発生しない過酸化水素類が発生するため、これの対処が必要となります。
大気圧下の水素は体積当たりのエネルギー発生量で比較するとガソリンに劣ります。
そのため、燃料となる水素を圧縮する・水素吸蔵合金に蓄える、などの手法を採る必要がありますが、いずれも耐久性・安全性が十分ではありません。
水素供給を担う水素スタンドをはじめ、水素自体の生産・輸送・備蓄・供給のための社会インフラは普及の途上です。
2023年にはダカール・ラリーで、ディーゼルと液化水素を混合させて燃料とするエンジンを搭載したトラックがエントリーしています。
トヨタ自動車は水素燃料レシプロエンジンを搭載した自動車の量産を目指しているといいます。」
(「」、水素燃料エンジン 概要 Wikipediaより引用)

耐久性や安全性については水素エンジンには課題があるようです。
ただトヨタ自動車は耐久レースに水素エンジン仕様車を参加させ耐久テストを行って開発をしています。
課題をクリアした水素燃料エンジン車が、街乗りなどの用途で普及可能となれば、脱炭素への選択肢が増えることになります。
現在もガソリンエンジン仕様車がトラックなどの商用車においても主流にあり、
産業革命前に比べた平均気温を1.5度未満に抑える世界的な目標を実現するには課題が多いと考えられます。
乗用車も軽のEVから量産が日本でもスタートしています。
エネルギーの電源構成比を鑑みてもただ自動車のEV化だけをすればよいわけではないということをトヨタ自動車はプレゼンしているということのようです。