電気を賢く融通する
V2G
V2GとはVehicle to Grid(自動車から送電網へ)の略です。
アメリカのカリフォルニアの一地域でV2Gの先進的な導入が始まっています。
自動車の中でも事業用の電気自動車は使用する時間帯や走行距離がほぼ決まっているため、
充電、運転、送電網へ放電など、計画的に電気の融通を行うことが可能であるとして活用が始まっています。
また普通の乗用車でも電気の安い時間帯に充電を行い、
電気代の高い時間帯にはEVの電池に蓄電した電力をGridの放電してその電力分の収入が得られる仕組みの導入も検討されてもいるようです。
仮想発電所としての新側面
自宅に搭載した蓄電池を活用した仮想発電所VPPも今後活用の動きがあります。
テスラは住居に設置する蓄電池を販売しています。
テスラは今後、その住居の蓄電池を活用して電気を賄う仮想発電所を稼働させる計画を打ち出しています。
太陽光や風力など再生可能エネルギーでできた電気を人が暮らす生活で使う電気にも応用していく考え方は一歩進んだ技術であると感じます。
アメリカのカリフォルニアなどの一部の州で電気を賢く融通する試みが始まっているようです。
日本は希少金属や燃料などを輸入に頼っています。
ただ、例えば本格的な容量の二次電池を搭載したEVの普及が加速していくことや、
住居に優れた蓄電池とそのシステムが普及していくことなどを想定すると、
V2Gや仮想発電所などの構想はこれからの日本においても有力視できるのではないかと感じます。
住宅の蓄電池やEVの蓄電池は日本国内でも普及が進めば進むほど電力供給の一部を補完できる潜在力が増していくと考えられます。
ただ、リサイクル(再利用)面や、電池は激しく使えば劣化もその分はやまると考えられるため課題もあると考えられます。
急速なEV化は2025年前後をめどに加速していくと考えられます。
その流れで増えていく蓄電池が新しいエネルギーの供給源として活躍していくことに期待したいとも考えています。
電池の存在が増していくにつれエネルギーの地産地消の可能性も増すと考えられます。