エネルギー価格の上昇や膨らむ原材料費

エネルギー価格の高騰や円安、ロシア・ウクライナ侵攻の影響によるさまざまな物価の高騰など昨今問題が山積しています。
問題は複雑で総合的な観点から丁寧に対処する必要があると考えられます。
影響はものづくり企業にも及ぶと考えられます。

トヨタ自動車なども為替変動による利益増を上回る原材料費の高騰となると見られています。
トヨタ自動車は情勢を注視し、計画や予定の見直しを繰り返しています。
ただ直近ではさらに半導体不足が自動車製造のスケジュールに悪影響を及ぼしているともいいます。
物価の上昇やエネルギー価格の高騰は欧米の国などでは日本よりもさらに顕著に見られるといいます。
日本製鉄などは自動車用の鉄鋼製品の価格転嫁、値上げを積極的に呼びかけているようです。
原材料価格の高騰は当面しばらくの間は続くと見られています。
実態を正確に把握して、価格に適正に反映させていくことは今後しばらくのものづくりに欠かせないと考えられます。

ガソリン価格の上昇が続くドイツでは、月9ユーロで公共交通機関である電車の乗り放題の特別チケットを導入しています。
このままガソリン価格の上昇が続けば、クルマによる移動が見直される可能性もあるようです。
通勤に自動車を使う割合が多い国では、ドイツで行われているような定額での電車乗り放題の特別チケットは威力があるかもしれません。
ガソリン価格が本当に高くなり続ける場合には、何か新しい施策が考案され、導入される可能性はあるかもしれません。

2022年8月上旬現在、日本は新型コロナウィルスのBA5変異株感染の第7波に直面しています。
世界の国々の中で、最も新規感染者が増大しているのが日本、という状況となっています。
政府による国民への行動制限などはないですが、過去に無い感染者数の増大となっています。
そのため平時とは言い難く、非常時であることは明白で、ものづくり経済活動にも影響は及ぶと考えられます。
そんな状況下で、日本のメーカー、ものづくりは割によくやっているほうなのではないかと考えられます。