愛知県豊田市の明治用水頭首工で漏水

2022年5月17日、愛知県豊田市の明治用水頭首工で漏水しているのが発見されました。
明治用水頭首工からは工業用水・農業用水のための取水が行われているため影響が及ぶことが心配されます。
西三河地域の主に自動車関連の向上に影響が及ばないかと懸念されます。
しばらくは貯めていた水や地下水、水道に切り替えるなどの対策でしのぐところもあるようです。
一刻も早い事態の解決を望む次第です。
(2022年5月19日執筆現在)

明治用水について
「明治用水は西三河地方南西部に農業用、工業用の水を供給する用水です。
取水元は矢作川です。
愛知県豊田市水源町にて矢作川から取水し、安城市、豊田市、岡崎市、西尾市、碧南市、高浜市、刈谷市、知立市に水を供給しています。
灌漑面積は約7000ヘクタールに及びます。」
(「」、明治用水 Wikipediaより引用)

明治用水頭首工の大規模漏水
「2022年5月17日午前3時過ぎ、農林水産省東海農政局は、取水施設「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生していることを把握しました。
同日午後6時ごろには、矢作川からの取水ができない状態となりました。
東海農政局は仮設のポンプを設置するなどして対応に当たりましたが、18日午前4時45分ごろには全く取水ができなくなりました。
明治用水頭首工からの水道は、西三河地域の12の自治体にある131の事業所に工業用水を供給しています。
多くはトヨタ自動車をはじめとする自動車関連の大企業の事業所のため、影響の大きさが懸念されました。
デンソー、東海理化、、ジェイテクト、愛知製鋼にも影響が出ています。
また、田畑についても、豊田、安城、知立など7市の計4490ヘクタールが明治用水を利用しています。
ちょうど田植えの時期に当たるため、JAは「水が来ないと苗が枯れる」とコメントしています。
東海農政局農地防災事業所の大坪寛次長は取材に応じて「去年12月に、せきの下流側で水が噴き出していることに気付き、穴を塞ぐなどの対策をとっていました。
しばらくは安定していましたが、5月15日に水が濁っていることに気付きました。」とこれまでの経緯を話しています。
5月18日夕、トヨタ自動車は本社工場を一部で停止しています。
本社工場でつくる部品は、グループの豊田自動織機の長草工場で完成車として組み立てられますが、
トヨタからの部品が届かなくなるため、豊田自動織機の工場でも2ラインを19日朝から停止することとなりました。
同日午後1時、大阪ガスの中山名古屋共同発電名古屋発電所(武豊町)も停止しました。」
(「」、明治用水頭首工の大規模漏水 Wikipediaより引用)

頭首工周辺と矢作川上流からポンプで水を汲み上げて工業用水を取水し調達する作業が行われています。
工業用水はなんとか供給の目処が一旦は見込めるといいます。
一方で農業用水の取水の目処は立っていないのが現状のようです。
早期の復旧がなされることを期待したいです。