国内・国外の洋上風力発電事業について
日本国内3海域での着床式の洋上風力発電
2022年1月、三菱商事によるGEジェネラルエレクトロニクス製の風車を利用した着床式洋上風力発電事業が政府によって落札されました。
2028年頃の稼働を予定しているといいます。
GE製の洋上風力発電向けの風車は大型であることが特徴であるといいます。
この風車を日本国内の
・秋田県能代市、三種町および男鹿市沖
・秋田県由利本荘市沖
・千葉県銚子市沖
の3海域の公募・入札が行われ、3海域すべて三菱商事が選ばれました。
英イギリスの浮体式洋上風力発電事業
イギリスのスコットランド政府が2022年1月17日スコットランド沖の洋上風力発電事業者に丸紅と英電力大手SSE系などの企業連合を選定したと表明しました。
スコットランド沖15海域がその対象となります。
浮体式洋上風力発電について
「浮体式洋上風力発電とは、洋上風力発電の一種です。
洋上に浮かんだ浮体式構造物を利用する風力発電のことをいいます。
水深50mを超えると着床式では採算性が悪化するため、50m~200mの海域では浮体式風力発電機が設置されます。
外洋では風を遮るものが無いため、陸上や陸地に近い洋上よりも強く安定した風力が利用できますが、
水深が深すぎるために着底式の風力タービンが建設できないことがあります。
浮体式構造物を利用することで、そのような場所でも風力発電を行うことが可能となります。」
(「」、浮体式洋上風力発電、概要 Wikipediaより引用)
2022年1月に落札された日本国内3海域は着床式のため比較的水深の浅い海域であると推測されます。
一方で英スコットランド沖15海域は水深の深い厳しい条件の海域であるということが予測されます。
日本では福島県沖でも水深の深い海域で浮体式の洋上風力発電の実証実験が行われていました。
もし仮に英スコットランド沖15海域の浮体式洋上風力発電が成功すれば、それを参考事例として、
日本の水深の深い条件の厳しい海域においても浮体式の洋上風力発電事業も成功させることができるかもしれません。