光センサーで果実の糖度を測定

温州みかんの糖度を測定するのに光センサーを活用
蒲郡みかんの売り場に行くと光センサーで糖度を測定したという表示が箱に印字されていました。
みかんの果実の糖度の測定に活用されているのは「近赤外線分光測定」というもののようです。

近赤外線分光測定
「近赤外線分光測定は、分子の官能基が、官能基の種類によってそれぞれ異なる波長の近赤外光を吸収する性質を持っていることを利用したものです。
この原理を食品に応用して、近赤外光を食品に照射して近赤外吸収スペクトルを分析することによって、
食品の成分を測定することが行われるようになってきています。
果実ジュース、ビスケット、サトウキビではショ糖の分析のために使われる事例があり、
また、桃、トマト、梨、りんご、温州みかんなどの果実では糖度(ブリックス値)の測定のための利用例があります。
この方法は非破壊測定であり、食品を壊すことなく測定できるというメリットがります。
例えば屈折糖度計による果実の糖度分析では果汁を絞る必要がありサンプル検査しかできませんでしたが、
この近赤外線分光測定では果実を破壊することなく糖度(ブリックス値)推定に使用でき、全数検査も可能です。
たとえば、メロンの糖度(ブリックス値)を近赤外分光法により知る方法も開発されています。
分光装置の発展によって、携帯可能なサイズにまで小型化が進んでいます。」
(「」、近赤外線分光測定 Wikipediaより引用)

ブリックスBrixについて
「Brix(ブリックス)値は、主に食品産業のワイン、精糖、果実農業などで、
ショ糖(いわゆる砂糖)、果糖、転化糖、ブドウ糖などいわゆる糖の含有量を測るために、糖度として用いられる物理量のことをいいます。
ただし、Brix値は糖度とは同一ではないとする立場もあります。
ブリックスの名前の由来は1897年にドイツ・オーストリア人の化学者アドルフ・ブリックス(1798~1870)により紹介されたことに由来します。
アドルフ・ブリックスは、ボーリング(°Balling)という同様の糖度単位(ドイツ人化学者のカール・ボーリングKarl Balling)を元に修正を加え、
Brix単位を発表しました。
その他にもプラート(Plato)、ボーメ(Baume)、エスクレ(Oechsle)などの糖度の単位があります。」
(「」、Brix Wikipediaより引用)