変わるものづくりの周辺状況
2021年10月末現在、販売店で新車不足が鮮明になってきていることが報じられました。
新型コロナによる東南アジアでの部品の停滞と半導体の不足によるものであるといいます。
納期が国内の主要メーカーの販売店の多くが大幅に遅れてしまっているといいます。
2021年の納車の遅れはかつてないほどの遅れであるといいます。
自動車をめぐる変化はそれだけではありません。
電気自動車搭載向けの電池に使うリチウムやコバルトの価格が高騰し続けています。
二次電池・蓄電池は世界的な脱炭素化を技術的に支える重要な存在です。
資源の確保に遅れをとれば新技術の普及も遅れをとりかねません。
二次電池・蓄電池は再生可能エネルギーと未来のクルマにおいてなくてはならない製品であるとも考えられます。
リチウムイオン電池は脱炭素化の社会へつなぐ大きな役割をいま担っていると感じざるを得ません。
トヨタ自動車は10月29日に初の量産電気自動車「bZ4X」の仕様を発表しました。
このbZ4Xは多目的スポーツ車SUVで価格はまだ発表されていません。
航続距離は約500km。
電池の性能も世界トップレベルの耐久性をもたせるといいます。
イーアスクルというEVならではの駆動装置もトヨタで初めて採用されるといいます。
トヨタ自動車はピュアEVであるTOYOTA bZシリーズとして2025年までに7車種発売する計画であるといいます。
世界でEV化が進むことを見越しての車載向け素材、資源の価格の高騰はメーカーの不安要素であると考えられます。
EVの量産に向けて、各クルマメーカーがいかに価格を安くできるかもものづくりの鍵を握りそうです。
純粋に生産していくことだけを考えていくのではなく、地球環境・気候変動問題・温暖化ガス排出削減など環境への配慮や対応も世界的に求められており、
自動車の大変革期に、環境においての技術の革新も両面で求められるという難しい状況となってきているように感じられます。