金型の入れ子構造

<例>金型入れ子データ


金型の設計において、複数の部品が組み合わさって成形を行う構造のことを指します。主に以下のような目的で使用されます。

入れ子構造の特徴とメリット

  1. 交換が容易

    • 摩耗しやすい部分(キャビティ、コア)を独立させ、交換可能にすることで、金型全体を作り直す必要がなくなります。
  2. 精度向上

    • 高精度な部品だけを交換できるため、金型の精度を維持しやすくなります。
  3. メンテナンス性向上

    • 破損した部分のみを交換・修理できるため、ダウンタイムが短縮できます。
  4. 多品種対応

    • 共通のベース金型に異なる入れ子をセットすることで、異なる製品を成形でき、コスト削減につながります。

入れ子構造の主な種類

  1. キャビティ入れ子

    • 成形品の形状を決める部分を入れ子化し、取り外し可能にしたもの。
  2. コア入れ子

    • 内側の形状を形成するコア部分を独立させた構造。
  3. インサート入れ子

    • 一部分だけ入れ子化し、摩耗や変更が発生しやすい部分を交換可能にする。
  4. ユニットモールド

    • ベース金型を共通化し、入れ子を入れ替えて複数の製品を製造できる設計。

活用事例

  • プラスチック成形(射出成形)
    自動車部品や家電製品など、多品種の製品を一つの金型で生産する際に活用。

  • ダイカスト金型
    高圧で金属を流し込むため、摩耗が激しい部分を入れ子化し、交換可能に。

  • プレス金型
    打ち抜きや曲げ加工の際に、異なる形状の入れ子を組み込んで対応。

金型の入れ子構造を活用することで、メンテナンス性やコスト効率を向上させ、製品の品質管理がしやすくなります。