
知識創造企業(Knowledge-Creating Company)、組織の中で新しい知識を創造し、それを共有・活用して継続的なイノベーションを生み出す企業のことを指します。この概念は、野中郁次郎と竹内弘高によって提唱され、特に彼らの著書『知識創造企業』(1995年)で詳しく説明されています。
知識創造企業の特徴
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暗黙知と形式知の相互作用(SECIモデル)
- 暗黙知(経験や直感による個人的な知識)と形式知(文書やデータとして整理された知識)の相互作用を通じて、新しい知識を創造する。
- 知識創造のプロセスとして「SECIモデル」(共同化・表出化・連結化・内面化)が提唱されている。
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組織的知識創造
- 知識は個人だけでなく、チームや組織全体で共有・発展させることで価値を生む。
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場(Ba)の活用
- 知識創造には、知識が生まれやすい「場」(物理的・仮想的な環境)が必要。
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実践を通じた知識の深化
- 企業は単に知識を蓄積するのではなく、実際の業務やプロジェクトを通じて知識を発展させる。
知識創造企業の代表例
- トヨタ自動車(カイゼン文化を通じた継続的な知識創造)
- ホンダ(現場での学びを重視し、新技術を生み出す企業文化)
- Google(社員の自由な発想を促す場を提供)
知識創造企業は、変化の激しい現代社会において競争力を維持・強化するために不可欠な要素となっています。