ラドル鋳造

<例>ラドルのデータ

ラドル鋳造(ladle casting、金属の鋳造プロセスの一つで、ラドル(鋳包、湯包)を使って溶融金属を型に注ぐ方法です。特に、大量生産や精密鋳造の現場で用いられます。

ラドル鋳造の概要

  • ラドルの役割:
    ラドルは、溶けた金属を炉から取り出し、鋳型へ安全かつ制御された方法で注ぐための容器です。通常、耐火材で内張りされ、高温の金属にも耐えられる設計になっています。

  • 種類:

    • 底注ぎラドル(ボトムポアリングラドル): 下部のバルブを開けて金属を流し込む方式。酸化の影響を減らせるため、高品質な鋳造品を作るのに適している。
    • ティーポット式ラドル: 側面から金属を排出する構造で、スラグ(不純物)を分離しやすい。
    • 傾動ラドル: ラドル全体を傾けて金属を注ぐ一般的な方法。
  • 使用される金属:
    鉄鋼、アルミニウム、銅、合金鋼など、さまざまな金属の鋳造に利用される。

メリットとデメリット

メリット
✅ 大量の溶融金属を一度に移動・注入できるため、大型鋳造に向いている。
✅ 底注ぎ方式を使えば酸化を抑えられ、高品質な鋳物が作れる。
✅ 様々な鋳型に対応可能。

デメリット
⚠️ ラドルの管理が重要で、適切な予熱やメンテナンスが必要。
⚠️ 手作業の場合、作業者の熟練度が鋳造品質に影響する。
⚠️ 高温作業のため、安全対策が必須。

応用分野

  • 自動車部品の鋳造(エンジンブロック、ギアケースなど)
  • 機械部品や工具鋳造
  • 鉄鋼業におけるインゴット鋳造
  • 美術鋳造(ブロンズ像など)

ラドル鋳造は、品質管理や工程設計が重要な技術ですが、適切に運用すれば高品質な鋳物製造が可能です。

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