主な役割

1. 保護: ポンプの内部構造を外部からのダメージや汚染物質から保護します。
2. 液体の流れの制御: 液体が効率よくポンプ内を流れるように設計されています。ケーシングの形状はポンプの種類や用途によって異なります。
3. 圧力の管理: 液体の圧力を適切に管理し、漏れを防ぐ役割を果たします。
4. 熱管理: ケーシングはポンプが運転中に発生する熱を放散するための設計が施されることがあります。

ケーシングの種類

ポンプケーシングは、ポンプの種類や使用条件によってさまざまな形状や素材が使用されます。以下は一般的なケーシングの種類です。

1. ボリュートケーシング: 一般的な遠心ポンプに使われるケーシングで、液体を効率よく出口へ導くために巻貝状の形をしています。
2. ディフューザケーシング: 複数の羽根車を持つポンプで使われ、流体の速度を減少させ、圧力を増加させる役割を持ちます。
3. タービンケーシング: タービンポンプに使用されるケーシングで、高圧力で液体を扱うための設計が施されています。

ケーシングの素材

使用される素材はポンプの用途や使用環境に依存します。一般的な素材には以下のものがあります。

1. 鋳鉄: 耐久性が高く、コストが比較的低い。一般的な用途に広く使用されます。
2. ステンレス鋼: 耐腐食性が高いため、化学工業や食品産業で使用されます。
3. ブロンズ: 耐海水性が高いため、海洋用途で使用されます。
4. 合成樹脂: 化学的に攻撃性の高い流体を扱う場合に使用されます。

ポンプケーシングは、ポンプ全体の性能と寿命に大きな影響を与えるため、適切な設計と選定が重要です。

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