カム歯車のデーター

<例>カム歯車の3dスキャン
カム歯車のデーター
カム歯車の3dスキャンからリバースエンジニアリング

 

【カム歯車の種類】
カム歯車(またはカム機構)には、設計目的や動作特性に応じてさまざまな種類があります。以下に主な種類を挙げます:


1. ディスクカム(円板カム)

・概要: 平らな円盤の形状をしており、円周に沿って特定の形状の溝や突起があります。

・用途: 従動体(フォロワー)を直線的または回転運動させるために使用。

・特徴: 比較的シンプルで、小型の機械によく使われます。


2. 鼓形カム(ドラムカム)

・概要: 円筒状の表面に溝や突起が加工されており、フォロワーがカムの軸に平行に動きます。

・用途: 繰り返し動作が必要な機械(織機など)に使われることが多い。

・特徴: 複雑な運動制御が可能。


3. リニアカム(直線カム)

・概要: 直線的なカムの形状をしており、フォロワーを直線的に動かします。

・用途: 特定の直線運動を制御する場合に使用。

・特徴: スライド機構や搬送機器などに用いられる。


4. グローブカム

・概要: 球状の形状を持つカムで、フォロワーがカムの周りを回転する。

・用途: 高速回転が必要な装置やロボットなど。

・特徴: コンパクトで正確な運動を実現できる。


5. 平面カム(プランカム)

・概要: 平らな面に複雑な形状を加工し、フォロワーを特定の動きに導く。

・用途: CNC機械や産業機械。

・特徴: 精密な制御が可能。


6. 接触カム

・概要: カムとフォロワーが直接接触して動作する。

・用途: 主にシンプルな動作制御に用いられる。

・特徴: メンテナンスが簡単だが、摩耗しやすい。


7. 無接触カム

・概要: カムとフォロワーが磁気や流体などで動作する(摩擦がない)。

・用途: 摩耗を避けたい高精度機器。

・特徴: 高耐久性で、摩擦や騒音が少ない。


8. ローラーカム

・概要: フォロワーにローラーを取り付け、摩擦を軽減。

・用途: 高速回転や高負荷の機械。

・特徴: 効率が高く、耐久性に優れる。


カム歯車の選択基準は、動作特性、必要な精度、負荷条件、および使用環境に依存します。どのタイプを選ぶべきかは、具体的な用途に応じて決定されます。

 

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